ヒトリシズカ(一人静・・吉野静);
ヒトリシズカの実。花の面影がないので、花を見た場所と葉っぱで判断している。
果実(核果)は緑色、類球形~ゆがんだ倒卵形、長さ3㎜位、柄は長さ1.5㎜程。
キンラン(金蘭)・ギンラン(銀蘭) は、開花しないと識別しにくい。
雑木林の減少等で個体数を減らし 環境省の絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
属名 Cephalanthera は、ギリシャ語のcephalos(頭)+anthera(葯)。
ずい柱(雄蕊と雌蕊の融合したもの)の頭部の大きな葯の形から名づけられた。
種小名の falcata は「鎌状の」という意味である。
落葉樹林に守られ姿を見せてくれた。今年は、ほぼ満開状態のキンランを見れた。
ジュウニヒトエという名前、どんな植物・花かを想像できない??
其れは別として、色も様々。薄い青紫の十二単をよく見かけていた。
Ajuga nipponensis Makino ジュウニヒトエ 十二単
synonum Ajuga labordei Vaniot シンチクキランソウ
Ajuga nipponensis Makino f. nivea Hiyama シロバナジュウニヒトエ; 白花品種。
全体に白毛が多く、花穂が長く伸び多数の花をつける。
花が葉腋につくのではなく、穂状花序に花が多数つく。
茎はまれに平伏又は斜上し、基部は帯紫色。根生葉は無いかまたは少数。
葉柄は、根生葉では長さ2.5㎝以下、狭い翼があり、ときに紫緑色。
葉身は倒卵形、広楕円形~類円形又はへら形、まばらに剛毛又は長軟毛がある。
基部は楔形で沿下し、縁は歯状~波状円鋸歯、縁毛があり、先は鈍形。
輪散花序は多数、花がつき、先の輪散花序は頂部の穂状に密集する。
先の花葉は苞状、卵形~広披針形、縁は全縁~欠刻状。
咢は鐘形、先や縁には絨毛がある。咢歯は三角形、咢の長さの1/2以下、先は尖鋭形。
花冠は帯青色又は青紫色、稀に帯白色、暗色の線をもち、筒形。
基部はわずかに膨れ、まばらに軟毛があり、内側に絨毛が環状にある。
上唇は真っすぐ、2裂する。下唇の中裂片は扇状、先は切形~凹形。
側裂片は狭い長円形。小堅果の着点(areole)は小堅果の内側の長さの3/5以下。