《 “長閑・・庭の草花!?!”朴訥・/・私心》
タツナミソウ(立浪草) シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Scutellaria indica
わが小庭にも顔を出した草花。咲き始めた頃は オカタツナミソウに見えた。
茎は、断面が四角形で赤みを帯び白く粗い毛が見える。茎高20~30cm位。
葉は、数枚が対生し広卵形で先は丸みを帯び基部は心形。縁には鈍い鋸歯がある。
茎先に花穂を出して一方向に偏って花をつける。花色は青紫色、淡紅紫色、白色と色々。
花冠は長さ約2cm位の唇形、筒部が長く基部で急に曲がって直立する。
上唇は兜状に膨らみ、下唇は3裂し、内側に紫色の斑点がある。
萼は唇形で上唇の背に丸い膨らみが見られる。
よく似たオカタツナミソウは、花穂が短く花がまとまってつく。
オカタツナミソウは、名前のごとく山地等に見えるが、 コバノタツナミは、海岸に見える。
サギゴケは冬は枯れてしまうように思われるが、ロゼット状の葉のまま冬を越す。
ムラサキサギゴケの白花だが、シロバナサギゴケとは呼ばないのは何故か??
ムラサキサギゴケは何処でも見られるが、白花は珍しいとか。だが我のは白色のみ。
トキワツユクサ(常磐露草) ツユクサ科(Commelinaceae)
学名:Tradescantia fluminensis Vell.
Tradescantia albiflora Kunth
別名: ノハカタカラクサ(野博多唐草)
観賞用として昭和初期に南アメリカから持ち込まれた。今は、多くが野生化している。
白花の ムラサキツユクサ 、 シロバナツユクサ に似るが、ツユクサは花びらは2枚。
この帰化植物、愛知県では自然環境の保全及び緑化の推進に関する条例により、
条例公表種(平成23年3月30日公表)とされ、野外へ放つ行為が規制されている。
だが園芸品種が、売られている。シロフハカタカラクサ、ハツカンセツ、等々。
どれも繁殖力が強く野生化して侵略的害草となった。人間が自然生態系を壊している。
カタバミ(片喰・酢漿草) カタバミ科 (Oxalidaceae)
学名:Oxalis corniculata
雑草の中の雑草と言えるほど繁殖力が強く、どこでも成長する。
また春から秋と花期が長く、冬でも花を咲かせこともあり、たくましくさえ思える。
しかしながら、最近は ムラサキカタバミ に侵食されがちであるようだ。
葉の赤い種類は アカカタバミ 、帰化植物の タチカタバミ は茎を高く延ばす。
葉や茎にシュウ酸が含まれるので、葉で金属を磨くと綺麗に光沢をみせる。
6枚の花弁のカタバミ。突然変異で7~8枚、更に八重のものまであるらしい。
アカカタバミと混雑したものを ウスアカカタバミ と呼び、葉の色は中間!?!
林縁や林内、草叢などで見られる茎の立ち上がったものをタチカタバミと呼ぶ。
ケカタバミは普通、海岸で見られ葉の表にも毛がある。
アカカタバミは、カタバミより葉が小さく、暗赤紫色。
カタバミ等、花後に鞘に包まれた種が出来、鞘が弾けると1m以上も種を飛ばす。
ツタバウンラン(蔦葉海蘭) オオバコ科 (Plantaginaceae)
学名:Cymbararia muralis
別名: キンバラリア、ツタガラクサ(蔦唐草)
地中海原産で観賞用に大正年間に渡来、庭園等に植栽されたものが野生化した。
茎は糸状で地上を這い、分岐して節から不定根を出し、長さ10〜40cm程になる。
葉には長い柄があり円形的掌状に5〜7浅裂の葉で先は微凸形。
花は、葉腋に単生し、花冠は白色〜淡青色で暗紫色のすじがあり8mm前後と小さい。
上下2唇に分かれて上唇は更に2裂して直立する。花冠の後部は距となって突出。
今や侵入生物データベースに登録され、厄介者扱い。でも場所によっては画になる。