今年も全く手入れをしていない植木鉢から瀟洒な姿を見せてくれたテッセン。
残念ながら、今年はカザグルマは姿を見せなかった。家族に聞いても分からなかった。
咲いた花の中に一輪だけ趣を異にした色をみせる花が・・・綺麗だ。
カザグルマに近い???どちらにしても「クレマチス」m(._.)m(^з^)。
花が咲き終え、暫くすると種子を出すのだが・・・これが又、、、、?
キンポウゲ科の特徴か、半鐘蔓もそっくりな種子を見せてくれていた。
庭に見える、テッセンの種子は、おどけているように見える(下)。
テッセン(鉄線)と カザグルマ(風車)の見分け方;
6月はじめに箱根の湿生花園で見事な風車を見た。
(ちょっと詳細に検討)
花被片(花びらやガク)が8枚が「カザグルマ」、6枚が「テッセン」
間違いでは無いだろうが、絶滅危惧種に指定されてる現況からすると、
野生のカザグルマ(Clematis patens)の種々を知っておく見聞しておく必要がある。
花被片が8枚は多い。だが花被片が6枚~100枚以上の八重咲き等、様々だ。
四季咲きのもの、夏に咲いた花の多くは、花被片が6枚と資料にある。
他方、中国原産のテッセン(Clematis florida)は、普通6枚の黄緑色の花被片を持つ。
カザグルマとテッセンは、形に於いて大きな違いがある。
見分けやすい違いは、カザグルマの葉は、ハート型の三つの葉に分かれる三出複葉、
更には、もう一度分かれた二回三出複葉がある。
対してテッセンの葉は、ヨモギの葉のように細かく切れ込みの入った複雑な形。
他に花の咲き方にも大きな違いが見られる(画像のように)。
麻溝公園に見る多くの大輪系クレマチスの殆どが日本の野生種カザグルマを基本親として改良されたものと見受けられた(比較できた)。
中国においては、クレマチスを総じて鉄線と呼んでいる。クレマチスのツルを針金的に例えている(実利主義的か)。対して、古代の日本人達は、風車との名称、美しさ風情を現し、趣きを言葉にしてるやにみえる。
時折、目にするクレマチスの花は、花びらではなくガクだという記述だが、、、
ガクと花びらはどちらも葉のが変化したもので構造的・発生的にも同じと思える。
どちらも花被片(かひへん)と表示され、同じに分類されている。
細かく見れば、両方あるときには外側にあるものを外花被(ガク)内側にあるものを内花被(花弁)と呼んでいる。日本人はガクとか花びらとかにこだわり過ぎていまいか?
キンポウゲ科のような原始的な双子葉類やユリの仲間の場合は、外花被と内花被に区別がないものや外花被の方が美しいものも多くみられる。
カザグルマが絶滅危惧種になっている現在、長い花柄の中程に2枚の苞葉があるのがテッセンで、カザグルには無い。こんなことも頭に入れておくと良い。