ふれあいの森から泉の森に行く途中、引地川沿いに植栽されてるガクアジサイの蕾。
昨年は、確認できなかったが、今年はしっかりと茎が立ってた(蕾)
イチヤクソウ(一薬草) ツツジ科(Ericaceae)
学名:Pyrola japonica Klenze ex Alefeld
海岸近くの雑木林でよく見かける花だが、山間部でも見られ生育地に幅がある。
似た花にマルバノイチヤクソウ(葉の幅が長さより広く萼片の長さは幅とほぼ等しい三角形)、
ベニバナイチヤクソウ(花が淡紅色。茎や萼が赤色。萼片の長さは幅の約2倍。)がある。
葉は根ぎわに集まってつき、長い柄があり、円形または広楕円形で細かい鋸歯がある。
葉の間から花茎を立て、上部に2〜10個の白花をつける。花冠は、深く5裂する。
雄蕊は10個、雌蕊は湾曲する。イチヤクソウ科 Pyrolaceae はツツジ科に統合された。
サイハイラン(采配蘭) ラン科(Orchidaceae)
学名:Cremastra appendiculata var. variabilis
山林の林床で見かける。偽球は卵球形で高さ2〜3cm。
葉は1〜(2)枚、偽球に頂生し長楕円形、無毛で両端が尖り、3脈が目立つ。
基部は3〜10cmの葉柄となる。花茎は偽球に側生し、直立し数枚の鞘状葉がある。
花は密にやや偏側性の花序を作り、淡緑褐色で紅紫色を帯び下垂して弁はあまり開かない。萼片および花弁は線状倒披針形、鋭尖頭、唇弁は細長くてずい柱を包む。
基部はわずかに嚢状にふくれて中に蜜を分泌し、先は3裂して側片は紫色を帯びている。
中片は、先が切形で少し外にそり返る。ずい柱は棒状。花粉塊は4個。
葉だけが残り冬を越す。一株に一枚だけしか葉をつけない珍しい形態の植物。
日本では、薬用のほか、昔は食用にもした。
サイハイラン(采配蘭)は、野生蘭であるが、瀟洒にひっそりと草に隠れるように咲いている。
「大和市泉の森2020/05/17」