半世紀も前の頃、手毬紫陽花=西洋紫陽花と言われていた(僕の記憶)。
梅雨になると僕を連れ両親は北鎌倉の「明月院」に必ず連れて行ってくれた。
目の前の紫陽花は、日本固有の原種「姫紫陽花」だと、繰返し言っていた。!
ヒメアジサイ(姫紫陽花) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea macrophylla subsp.serrata var.amoena
別名: ニワアジサイ、マキノヒメアジサイ(牧野姫紫陽花)ロゼア
ヒメアジサイ(姫紫陽花);マキノヒメアジサイ(牧野姫紫陽花)ロゼア
今やアジサイ寺で有名になった鎌倉明月院のアジサイは、殆どがヒメアジサイ。
牧野富太郎博士が昭和4年に ホンアジサイに比べて「女性的で優美」と発表。
ホンアジサイより花の房が小さく、花色が上品な青一色。他処では見られない。
ヒメアジサイは、ホンアジサイとエゾアジサイとの交雑種と考えられている。
野生は、未だ確認されていない幻の種。日毎に青さを増す等々、魅せてくれる。
明月院では、毎年300鉢のさし木をして、新旧の植え替えが行われている由。
さし木は、1年間は鉢で育て、その後、山中の畑で4~5年の成長期間を経て移植。